80-13 流れに乗る

氣は流れたり、滞ったりしてます。

また流れていても 整っていたり、

乱れていたりしてます。

 

整った流れに乗ってる時は物事がスムーズに運びます。

勝負の場合でもうまく流れに乗ってる方が

勝ちをおさめます。

 

そこで實際に勝負事を始める場合、

戦いを始める前に自分の氣を整えます。

 

それらは一見すると単なるセレモニーにしか見えませんが

重要な意味を秘めてます。

 

套路や型もまた然りです。

さらに套路には氣を蓄えるものまであります。

 

ただ誤解しないでいただきたいのですが 

套路や型は格好だけ真似をしていたら良いという訳では

ないのです。

自ら意識して「念」を集中しないと

氣を整えたり蓄えたり出来ません。

 

これが出来たら

次は相手の意識の集中を妨げて氣の流れを乱したり、

蓄えられてる氣を削ぎ 減らし、無力化します。

 

ここまで出来たら、闘う前から勝ったも同然です。

という訳で 自分は氣の流れを整えてそれに乗り、

相手の氣を削いだり、乱して制圧します。

闘わずして勝ちを治める上策です。

 

また合氣道の技法は流れに乗るというより、

氣をシンクロさせる要素が多いように見えますね。

 令和二年三月二十七日

80-12 氣を整える

人間の髪はホコリや臭いを溜め込みます。

が、それだけではなく氣も溜め込むのです。

シャワーを浴びて髪を洗えばホコリや臭いは洗い落せますが

(多分 溜め込んだ氣も)それだけでは不十分なのです。

ふつう髪を洗ったらどうしますか?

乾かしてそれから整えますよね。

なんで? 

ブラシで。

という訳でブラッシングします。

このブラッシングには髪を整えるだけではなくて

頭部の氣も整える効果も期待出来ます。

ブラッシングによる頭部の氣を整える効果

を動画にしてみました。

さらには床面の氣を箒で整えてその効果も試してみました。

髪のブラッシングより、

床面を箒で掃く方が効果は大きいようです。

大相撲などで土俵を箒で掃いているのは

氣を整える意味合いもありそうですね。

           令和二年三月二十日

二十二日の日曜日の稽古は 府知事のお願いもあり 

武漢発の新型コロナウィルス感染予防のため

急遽中止いたします。

80-11 カカトをあげる

八卦掌では 平起平落というわけで

カカトを上げずに動くようにしていたら、

どうも膝を悪くしたようです。

正座もままならなくなってしまいました。

それである時から爪先立ちで歩くようにしています。

ただカカトを上げ過ぎるとしんどいので

紙一重くらいに上げています。

これで八卦掌の円歩式を稽古しています。

そこで氣がつきました。

 

これは泥歩ではないのか、と。

 

それまでも泥歩の稽古はやっていましたが 

泥濘というのがいつでもある訳ではないし

泥濘が無かったら泥歩の稽古そのものが出来ないしなぁ、

と頭を悩ませていたのですが

このカカトを紙一重浮かすやり方だったら

どこでも出来ます。

稽古の後の洗濯もしなくて良いし、

良いこと尽くめです。

武術的な意味合いもハッキリしてきました。

我が國古来の摺り足も 

この泥歩と同じ意味合いなんだとよく解ります。

つまり摺り足もカカトを紙一重浮かすやり方が

より効果的なのではないかという訳です。

この摺り足で運足して一撃すると

體重が載るので威力が倍増します。

           令和二年三月十二日

80-10 迂回して打つ

拳法に避正斜打というのがあります。

 

正面を避けて斜めを打つというのですが

これを型で表現してみました。

もっとも解りやすいのが膝拗歩です。

このやり方は 初歩的な解りやすいやり方

で行っています。

 

これ以外にも もっといろんな方法があるはずです。

 

もう一つは拗歩崩拳です。

このようにして打つと相手は避け難いのです。

もっと小さくズラして(避正斜打です)打てるよう

になると面白いくらいに極まります。

                 

 

                       令和2年3月7日

80-9 叩掌で氣をつけること

この叩掌ですが 注意してほしいことがあります。

それは全ての技について言えることなのですが、

技はいつも完全に極まるとは限らないのです。

100パーセント極まることもあれば

30パーセントの時もあるし、

20パーセントしか極まらない時もあるのです。

さらには100パーセント極まっていても

相手の耐性がその技の効力を上回っていたら

有効とはなりにくいのです。

 

それなら意味ないじゃないかと思われるかもしれませんが

そうではないのです。

それは どのような技でもそうですが

技を使えたら、

技を知らない人よりも僅かにですが

その技を知らない人よりも優位に立てるのです。

パニックに陥りにくいのです。

 

實際の闘いのなかではごく僅かの差が 

生死を分けると言うのはよくあることです。

 

相手のパンチを受ける時、

裸のボディに受ける時のダメージと、

薄手のTシャツを着てる時のダメージとは違います。

 

また試割りの時でも 

瓦やレンガなどに薄い日本タオルを敷いておくと 

拳が被るダメージは少なくなります。

 

バイクの転倒事故の場合でもTシャツを着てた時よりも、

長い袖のシャツを着てた時の方が

怪我をしても軽く済みます。

 

この場合でもどちらも怪我をするのだから、

どちらでも良いではないか、

と言う人はいないと思います。

 

リスクの軽減に役立つと考えてください。

 

どうもわれわれはこのリスクの軽減という考え方には

消極的な人が多いようです。

 

この叩掌でも正拳よりも威力が小さいのなら

そんなの習う必要など無いという人もいるかもしれませんが

これは正拳より使いやすいし

相手に与えるダメージも少なくて済みますから

不必要な怪我をさせずに済みます。

過剰防衛もになりにくいのです。

 

もっと積極的に取り組んでも良いと思いますね。       

            令和二年二月二十九日

八十の八 掌打の代用

手指の第二関節を折ります。

指の第一関節と第二関節の間の骨、

中節骨で叩くようにして打ちます。

手のひら側で打つようにして使います。

小指の第二関節の側面で打ってもよく効きます。

掌打が使えるようになるまで

私の所ではこれを掌打の代わりに使っています。

また貫手の代わりに第二関節で突いてもよく効きます。

八卦掌の套路をこの拳と掌の中間みたいな手

(空心拳とも言うようですが仮に名前を叩掌とします)

で稽古してみても良いですね。

実際の使い方は動画を参考にしてください。

                           令和二年二月二十二日

日曜日の稽古はしばらく都島で午前中行います。

80-7 約束組手(四)

約束組手は今回でひとまず終了します。

前回までは中段突きと受けでしたが

當然受けたら反撃します。

中段突きの場合の反撃は一般的には上段に対して行われます。

その反撃も形式的なものではなくて

一撃必殺レベルで行いたいものですね。

この反撃で相手の身體がフッ跳ぶくらいにはなりたいものです。

さらに上段突きに対しては上段受けと中段突き、

段突きに対しては下段受けと中段突きで対応します。

それが出来るようになると

中段と上段の連続二本突きと中段上段受け、

中段下段の二本連続突きと中段下段受け、

さらには二本連続突きだけではなく三本連続突きと受け、

また運足も一歩踏み込みだけだったのが二歩、三歩、

さらには五歩運足しての攻撃、となります。

受ける方はこの場合はまっすぐ下がらずに

斜めに下がります。

この後が自由組手となるのです。

攻める方も受ける方も自由に動く散歩対打ですが

これにも段階がありまして散歩しての一本組手、

二本組手、三本組手となりますが攻めと受けは

最初は決まってます。

甲から攻め、乙は受けるのです。

慣れるに従ってお互いに自由な攻防になります。

            令和二年二月十四日

 

今度の日曜日の稽古は 午前中都島で行います。

 

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80-6  約束組手(三)實際にやってみる

攻撃と防禦に分かれて立ちます。

まずは防禦側です。

防禦する方が立ってからそれに合わせて攻撃側も立ちます。

中段突きですから防御側の中段、

両乳を結んだ線と身體の中心線の交点を狙います。

ここは壇中とも言います。

この壇中から30cm手前をヒットポイントとします。

つまり實際の間合いよりも30cm遠くに

攻撃側は立つわけです。

なぜこのようなことをするのかと言うと

初心者は組手というだけで恐怖してしまう人が

多いからなのです。

それで少しでも恐怖心を和らげるべく、

間違っても當らないようにして組手を始めます。

當然當るわけはないのですから安心して技を出せます。

この段階での組手は相手を目の前にして形を演じます。

慣れたら少しづつ間合いを近づけます。

通常は間合いに10cmをプラスしてやってます。

問題はここです。

ここまで出来たらすぐ自由組手に進むことが多いのですが、

もっと間合いを近くに設定した稽古もすべきなのです。

防禦側の壇中スレスレで軽く當る間合いの稽古、

このレベルともなると護身用としても使えるでしょう。

さらに上級レベルとなると、

壇中を打ち抜き貫通する間合いでもやります。

この間合いになると攻撃側もやりにくいですね。

しかもかなり怖いです。

またこの間合いに入るのも良い稽古になります。

           令和二年二月六日

今度の日曜日は午前中都島で行います。

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80-5 約束組手㈡(立ち方)

もう少し丁寧に見ていきます。

まず最初に断っておかなければいけないのですが

約束組手を始めるまでに絶対に身につけておかなければ

いけないものがあります。

それは何かというと、立ち方(前屈立ち)です。

太極拳では弓歩とも言いますが 

歩幅が左右が肩幅くらい、前後は肩幅の一八倍、

重心は前に五五、後ろに四五にします。

一見何の変哲もないように見えますが、

これが大変な事なのです。

ただじっと立っているだけなら大したことはないのですが

これを前後とか左右に一歩でも動いて、

なおかつ歩幅が左右に肩幅、

前後が肩幅の一八倍、

重心が前後に五 五対四 五という

規定通りに出来てたら大したものです。

さらにこれを前に三歩とか五歩移動しても

歩幅は左右が肩幅、前後は肩幅の一 八倍、

重心は前後が五・五対四・五の一に出来ますか  

前蹴りや回し蹴りの時はどうですか

通常はすぐに崩れるものです。

これがいついかなる時にも出来るようになるためには

立ち方を規定通りに左右は肩幅、前後が肩幅の一・八倍、

重心が前後に五・五対四・五にしたままの左前屈立ちで三十分

右前屈立ちで三十分 合計一時間立ち続ける必要があります。

この稽古を週五回として大体一年ほど続けると良いでしょう。

この立ち方が出来てないと

間合いとか運足がまともに出来ませんから

そもそも約束組手など絵に描いた餅ですね。

                   令和二年一月二十七日

 

二月二日の日曜日の稽古は午前中都島で行います。

午後は休講します。

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80-4  約束組手  ㈠

さて約束組手です。

約束組手は一見すると拳法や空手の技の使い方、用法に見えます。

これが この見方がクセモノなのです。

個別技は 強くなるために闘いの流れのなかの一部分の強化から

まったのですが、その強化の途中から實際の闘いとは無関係に

異状とも思えるほどに発達してしまうことになったのです。

これはひとえに部分の強化を熱心に追求するあまりに 

何のために部分の強化を図っているのかを

失念してしまったからです。

部分の強化が図られ過ぎて 遂にはそのままでは使えない、

闘えな個別技が出来上がってしまったわけです。

この そのままでは闘えない個別技を現實の闘いの中で

使えるようにするための稽古過程が約束組手と

いうわけです。

それでは具體的にはどのようにしてやるのでしょうか。

まず間合いを通常より遠くに取ります

攻撃する方の技が受け手に届かない、

だから防禦する方も恐怖を感ぜずに防禦技を使える、

くないレベルから始めます。

セッカチな人だとこのレベルの約束組手が終わるかどうかの

ところでもう自由組手で勝負をつけたがります。

その結果、個別の基本技もろくすっぽ使えないクズ技の攻防に

なってしまい、運動能力の高い者、体力のある大柄な人間が勝

ち残り、体力のない小さい者、運動能力の低い者は疎外されて

しまうのです。

                                                                                              令和二年一月二十二日

 

今度の日曜日は休講します。

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