81-45 斜面を打つ

拳、打の補足説明です。

今までの拳、打は當てる対象面を

垂直に想定して稽古をしてきました。

しかし この方法だと習得に時間がかかる事と、

威力向上の点で問題がありました。

そこで拳、打の當る面を少し斜めにしてみたら

すごくやり易くなりました。

絶壁に當てるのではなく 

堤防の法面に當てることを

イメージしていただくといいでしょう。

法面に直角に當てる感じです。

形意拳の崩拳でやると、

捻り墜とす時に 

體重を拳に載せ易くなります。

また掌打の時も 形意拳の劈拳でやると

よくわかります。

踏み込みながら掌を捻り墜とすのですが 

これも體重を載せるのが載せ易くなります。

さらに上達しますと

斜め下ではなく

真下に捻り落とします。勁力が更に強化されます。他の拳法でも按勢は

このやり方で勁力が更に強化されます。

一般的に按勢は

劈拳の如く

真下に打ち墜とすようにやるのが

最も勁力の強化に役立つのでしょう

ただ このやり方だと勁の進行方向を垂直方向から

水平方向に変化させる為のレッスンが

別途必要になりますけど。

ここまで進んで来て 

太極拳の起勢の型の意味がよくわかります。

あれは當に絶大、

強猛な勁力の出現を想定しているのですね。

           令和3年11月24日

81-44 対練法

今回は対練法ですが 

實際の稽古に入る前に

対人練習法の本質を考えてみます。

そもそも素手の格闘術は

自分の手元に武器がない時の対武器対応法として

発達してきました。

全ての徒手格闘術はここが原点です。

なぜ対武器からなのかというと、

そもそもヒトはモノ、

道具を扱うようになってから急激に発達してきた

という歴史的事実があるからです。

通常危険な所に行くのに手ブラで、

丸腰で行く人はいないと思います。

何がしかの得物を携えて行くはずです。

相手が武器を持ち、

こちらが丸腰の場合、

まず相手の武器を無害化する所から闘いは始まります。

一方相手はそんなことはなく 

一方的に攻撃を仕掛けられます。

武器持ちは圧倒的に有利です。

その時の対処法は

相手が武器を持って仕掛けようとする

出鼻を挫くのです。

攻撃の準備を始めようとする

まさにその瞬間を狙って手首を抑えます。

いいですか、

相手が構えるのを待つのではなく 

構えようとするその直前を狙って 

間髪を入れず接触し制圧するのです。

ですから間合いを見極める事がとても重要になります。

お互いの距離が遠いと不利になるので

相手の間合いに

不用意に入らぬようにしましょう。

狙うのは 手首、小手、肘です。

そこを抑えます。

この時 掴もうとすると

一瞬こちらの反応が遅れますので注意します。

触りに行き 抑えるのです。

   令和3年11月18日

81-43    換手

今回は 換手です。

換手とは文字通り手を交換する事です。

左弓歩を例に取り説明します。

相手も左弓歩に構え、

一歩踏み込んで右拳で中段を攻撃します。

空手の場合、前に出ている左手で払い 

右拳で反撃するのが一般的ですが、

換手を使う時は前にある左手で 

軽く逸らし、

素早く右手に交換して抑え 

左掌で反撃します。

この時左手で逸らした相手の拳を

右手に交換する時に

抑えが不十分になりやすいのですね。

その為 左掌による反撃が

思い切って出来ない事が多いのです。

右手と左手で異なった動きをすることが 

こんなに困難なのかと

思い知らされるこの頃です。

   令和3年11月11日

81-42 解き方に慣れておく

何でもそうですが覚えただけでは使えません。

使いこなすことが肝要です。

武技でもそうです。

何度も何度も繰り返し稽古して

身體に染み込ませて

馴染ませておく必要があります。

そのためには身體の構造そのものが

変わらねばなりません。

目で見、耳で聞き、肌で感じただけでは

使い物にはならないのです。

そのためには一つの武技の修得だけでも

最低10年はかかります。

ですから

多数の武技を身につけるのは不可能に近いのです。

一つ一つの技を覚え 

徹底的な反復練習をして身體に叩き込みます。

そうしたらその技を変化して使えるのです。

沢山の武技ではなく

一つの技を色々に変化して使えます。

外から見たら沢山の技を使っているように見えるのですが

少ない技を無限に変化させて使っているだけなのです。

繰り返しますが

少数の技を10年単位で身に付け、

無限に変化させて使うのです。

汎用性の高い技を創るという事です。

     令和3年11月4日