前回でアフガニスタンは終わりにするつもりでしたが
もう一回だけやります。
今回のタリバンによるアフガニスタン制圧は
21世紀のウェストファリア条約ではないかと思うのです。
ウェストファリア条約はドイツを舞台にした
30年戦争(1618〜1648)の講和条約です。
これはカトリックとプロテスタントの宗教戦争であり
ほとんどのヨーロッパ諸国が参戦した争われたにも関わらず
何も得るところはなく、ドイツは人口の3分の1を失い
國土は荒れ果て、疲れ果ててドイツのウェストファーレンで
もう、こんなバカなことはやめよう、と話し合って
決めた国際条約です。
主な取り決めは「他所の國に口出すことはやめる」
という事です。
他國が何を信仰しようと口出ししない、という事です。
アフガニスタンがどんな政治体制になろうが
外からの口出しはしない、
ということになるのでは無いかと思います。
アフガニスタンは昔から「帝国の墓場」と言われてきました。
19世紀は英國、20世紀はソ連、そして21世紀は米國。
文明の交叉路と言われてきましたが
関わり合わない方が無難です。
動画は重心の移動を使った發勁です。
令和3年9月2日