八十一の十六  推手 平円

前回に続いて推手の平円です。

立円が相手の按を縦に誘導、変化させるのに対して

平円は横に誘導、変化させてます。

實際は縦でも横でもなく

縦のような、横のような動きです。

この時 横に誘導するのに腕力を使うのではなく 

肘を引き抜くようにするといいです。

また受けから攻めへの変化は緩やかに、

徐々に行います。

相手に氣づかれないように 

太極図の陰陽の変化そのものですね。

肘を柔らかく使い 

自分の小手を相手の小手にマウンティングします。

動画では棒を木刀がわりに構えても、

相手にマウンティングしてます。

これらも推手の応用になります。

     四月二十九日

八十一の十五  推手 立円

立円推手の要領です。

まずは形式を覚えてもらいます。

攻め手は按でいいのですが

受け手の方は小手で受け、斜め後方に流します。

この時 腕力で流そうとせず 身體をほとんど九十度廻して 

小手は添える程度にしておきます。

小手で誘導する感じがよろしいです。

受けから攻めに転じるときは肘を柔らかくして内側に入れ、

相手の小手にマウントするようにします。

この時 腕に力が入っていると外側に弾くような動きになり 

マウンティングが出来なくなります。

マウンティングが出来てないと

相手の小手を押さえられなくなりますから 

単なる力比べになってしまいます。

小手を押さえることが出来ますと、

動画のように相手を崩す事ができます。

  令和三年四月二十一日

   八十一の十四 エネルギーを伝えてみた

實際に今までも色々やっていることなのですが

エネルギーを伝えられるかどうか

ということを試してみました。

このような實験は暗示感応効果をも利用しますので

誘導という動作や言葉があるとラクなのですが 

あえてそれを省いてやってみました。

ですからこの動画では暗示による感応と

それによる反応は起きにくいのです。

まあ何とか成功はしましたけどね。

この時に伝えたエネルギーは

通常は「氣」のエネルギーと呼ばれてますが

この場合は少しその性質が異なるようなので

『幽體エネルギー』と呼ぶことにしました。

「幽體」の幽は幽玄の幽です。

微かなとか 秘そやかなという意味です。

  

      令和三年四月十二日

八十一の十三 またまた発勁と跟歩です。

拳法では突いた後の反動をどう処理するか、様々な工夫が見られます。

ボクシングではパンチで一撃しても

反動云々を言われることはないようです。

空手では一撃した後の反動は

後脚を突っ張って耐えてます。

これがいうところの前屈立ちです。

太極拳では弓歩といって

後脚を弓のようにして受けてます。

この場合、體全体の撓りを利用しています。

更にはこの反動を相手に返している場合もあります。

この動作が槍で突いているように見えることから

拳法で拳を當てる動作を「突き」というのでしょう。

なおこの時、

後脚の踵が浮いていると反動を受け切れず、

結果として突きの威力を減ずる事になります。

形意拳では反動を受け、

返すことを重視しています。

形意拳の一撃は まず三體式で突きを入れます。

(三體式は重心の位置が前後の歩幅の中心よりやや後ろに落ちます。)

反動が返ってきますが、

この時 後脚を極く僅か前方に踏み込みます。

これを跟歩と言います。

この僅か前方に踏み込む後脚で間合いが

ごく僅かですが近くなります。

ここがポイントなのです。

お互いに押し合いをしてる時 前足の位置をそのままにして 

後脚を少し前に寄せると

相手は壁にぶつかったようにして

弾き跳ばれることがあります。

間合いが僅かに近くなった事で

感覚が狂わされるようです。

この反力に合わせてもう一度

突いてやります。

つまり二度突きをしているのですね。

もっともこの動きは 見た目には

ゆっくりと突いているようにしか見えません。

跟歩の時は後脚は震脚をしています。

二度目の突きはこれに合わせるように突いています。

動画では棒を持って対峙してます。

撓うのでやり辛かったのですが 

棒の撓いを利用して返してます。

もっと上達すると相手をふっ跳ばせるのですが。

    令和三年四月十日