今回は伸ばすと言うことについて考えてみます。
普通 伸ばすということについて
あまり深く考えないと思います。
ただ何となく真っ直ぐにするという事だよな、
と 思ってますし 實際 それで事足りるのです。
しかし ひとたび伸ばすということを
深く追求していくと
實は 自分は何も解っていなかった
という事に氣がつかされます。
単に肘を伸ばすという事ですらも
肘関節を曲げる事なく真っ直ぐにするだけでは事足りない、
のです。
相手の身體に掌を當てて打ち倒す時
肘を墜とし
肩(肩甲骨)を動かし
腰のパワーを連動させてやらねばなりません。
肘を真っ直ぐにするだけではなくだけではなく
全身を協調させてやる必要があるのです。
さらに胸を凹ませ
下腹を膨らませ脚は大地を踏みしめます。
以上のことが出来る様になって
やっと掌打が成功するのです。
この稽古を続けていると伸ばすというのは
身體を緩め 軽くひねるようにすることだ
とも解ります。
呼吸も軽く長~く吐いてやると
そのことが更なる身體の緩みに
繋がります。
私のところではその為に
緩氣延體法(仮称)というレッスンを取り入れています。
令和三年二月十九日