前回の続きになります。
相手に接触したら そのまま即座に死角に移動します。
ここのところをもう少しわかりやすく
状況を説明します。
相手に触れたら
(この場合、相手の自由を制約できるように
自分の手首を相手の手首と接触させます。)
相手に一定の圧力を加え、その状態を維持したまま、
死角に移動する訳です。
この一定の圧力というのが大切なのです。
というのも弱ければ逃げられるし、
強かったら相手は反撥するし、自分も動けないのです。
それで つかず離れずの微妙な感じを
維持する必要があります。
この感覚が掴めたら 相手をコントロールし易いのです。
と言いますのもこの状態にしてやると
相手に錯覚を起こさせて
感覚を一時的に狂わせることができるのです。
このような技術は古武術には多いですね。
その後 接触したまま相手の手首や腕を誘導して
無害化しながら死角に入ります。
我々のところでは背勢に入るとか
背勢を取ると言います。
ちなみに背勢は敗勢に通じます。
これが相手に密着しながら制圧する という意味です。
令和二年八月十四日