八卦掌では 平起平落というわけで
カカトを上げずに動くようにしていたら、
どうも膝を悪くしたようです。
正座もままならなくなってしまいました。
それである時から爪先立ちで歩くようにしています。
ただカカトを上げ過ぎるとしんどいので
紙一重くらいに上げています。
これで八卦掌の円歩式を稽古しています。
そこで氣がつきました。
これは趟泥歩ではないのか、と。
それまでも趟泥歩の稽古はやっていましたが
泥濘というのがいつでもある訳ではないし
泥濘が無かったら趟泥歩の稽古そのものが出来ないしなぁ、
と頭を悩ませていたのですが
このカカトを紙一重浮かすやり方だったら
どこでも出来ます。
稽古の後の洗濯もしなくて良いし、
良いこと尽くめです。
武術的な意味合いもハッキリしてきました。
我が國古来の摺り足も
この趟泥歩と同じ意味合いなんだとよく解ります。
つまり摺り足もカカトを紙一重浮かすやり方が
より効果的なのではないかという訳です。
この摺り足で運足して一撃すると
體重が載るので威力が倍増します。
令和二年三月十二日