もう少し丁寧に見ていきます。
まず最初に断っておかなければいけないのですが
約束組手を始めるまでに絶対に身につけておかなければ
いけないものがあります。
それは何かというと、立ち方(前屈立ち)です。
太極拳では弓歩とも言いますが
歩幅が左右が肩幅くらい、前後は肩幅の一・八倍、
重心は前に五・五、後ろに四・五にします。
一見何の変哲もないように見えますが、
これが大変な事なのです。
ただじっと立っているだけなら大したことはないのですが
これを前後とか左右に一歩でも動いて、
なおかつ歩幅が左右に肩幅、
前後が肩幅の一・八倍、
重心が前後に五 ・五対四 ・五という
規定通りに出来てたら大したものです。
さらにこれを前に三歩とか五歩移動しても
歩幅は左右が肩幅、前後は肩幅の一 ・八倍、
重心は前後が五・五対四・五の一に出来ますか ?
前蹴りや回し蹴りの時はどうですか ?
通常はすぐに崩れるものです。
これがいついかなる時にも出来るようになるためには
立ち方を規定通りに左右は肩幅、前後が肩幅の一・八倍、
重心が前後に五・五対四・五にしたままの左前屈立ちで三十分
右前屈立ちで三十分 合計一時間立ち続ける必要があります。
この稽古を週五回として大体一年ほど続けると良いでしょう。
この立ち方が出来てないと
間合いとか運足がまともに出来ませんから
そもそも約束組手など絵に描いた餅ですね。
令和二年一月二十七日
二月二日の日曜日の稽古は午前中都島で行います。
午後は休講します。
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