80-5 約束組手㈡(立ち方)

もう少し丁寧に見ていきます。

まず最初に断っておかなければいけないのですが

約束組手を始めるまでに絶対に身につけておかなければ

いけないものがあります。

それは何かというと、立ち方(前屈立ち)です。

太極拳では弓歩とも言いますが 

歩幅が左右が肩幅くらい、前後は肩幅の一八倍、

重心は前に五五、後ろに四五にします。

一見何の変哲もないように見えますが、

これが大変な事なのです。

ただじっと立っているだけなら大したことはないのですが

これを前後とか左右に一歩でも動いて、

なおかつ歩幅が左右に肩幅、

前後が肩幅の一八倍、

重心が前後に五 五対四 五という

規定通りに出来てたら大したものです。

さらにこれを前に三歩とか五歩移動しても

歩幅は左右が肩幅、前後は肩幅の一 八倍、

重心は前後が五・五対四・五の一に出来ますか  

前蹴りや回し蹴りの時はどうですか

通常はすぐに崩れるものです。

これがいついかなる時にも出来るようになるためには

立ち方を規定通りに左右は肩幅、前後が肩幅の一・八倍、

重心が前後に五・五対四・五にしたままの左前屈立ちで三十分

右前屈立ちで三十分 合計一時間立ち続ける必要があります。

この稽古を週五回として大体一年ほど続けると良いでしょう。

この立ち方が出来てないと

間合いとか運足がまともに出来ませんから

そもそも約束組手など絵に描いた餅ですね。

                   令和二年一月二十七日

 

二月二日の日曜日の稽古は午前中都島で行います。

午後は休講します。

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80-4  約束組手  ㈠

さて約束組手です。

約束組手は一見すると拳法や空手の技の使い方、用法に見えます。

これが この見方がクセモノなのです。

個別技は 強くなるために闘いの流れのなかの一部分の強化から

まったのですが、その強化の途中から實際の闘いとは無関係に

異状とも思えるほどに発達してしまうことになったのです。

これはひとえに部分の強化を熱心に追求するあまりに 

何のために部分の強化を図っているのかを

失念してしまったからです。

部分の強化が図られ過ぎて 遂にはそのままでは使えない、

闘えな個別技が出来上がってしまったわけです。

この そのままでは闘えない個別技を現實の闘いの中で

使えるようにするための稽古過程が約束組手と

いうわけです。

それでは具體的にはどのようにしてやるのでしょうか。

まず間合いを通常より遠くに取ります

攻撃する方の技が受け手に届かない、

だから防禦する方も恐怖を感ぜずに防禦技を使える、

くないレベルから始めます。

セッカチな人だとこのレベルの約束組手が終わるかどうかの

ところでもう自由組手で勝負をつけたがります。

その結果、個別の基本技もろくすっぽ使えないクズ技の攻防に

なってしまい、運動能力の高い者、体力のある大柄な人間が勝

ち残り、体力のない小さい者、運動能力の低い者は疎外されて

しまうのです。

                                                                                              令和二年一月二十二日

 

今度の日曜日は休講します。

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80-3 個別技を使うには

個別の技は全体と切り離して訓練しないと なかなか上達し難いのです。

なぜならば 實際の闘いの最中では闘うのに精一杯で

威力の向上とか間合いとか運足とか駆け引きとかに氣を配っている

余裕はありません。

そのため闘いの流れの中で全体から切り離して

ある特定の部分だけを個別に技として訓練します。

 

しかしながら、技としてのレベルも上がり

威力もありながら なぜか實戰には使いにくいのです。

 

なぜならば拳の威力が最も大きくなる間合いで相手に當てるのは

相手も動いているし、反撃もあるし、ということで

なかなかに難しいのです。

 

通常は相手に當てることを優先してしまうものですから、

最も威力の出る距離で當てることが二の次になってしまうのです。

 

しかも 相手からの反撃を考慮しながらですから

なかなかに有効な攻撃にはなりません。

そのためには 相手の攻撃を無力化して身體を安全な状態に置き、

威力が最大になる間合いからの攻撃を仕掛ける、といった稽古を

する必要があります。

 

そのためには条件を設定してやる約束組手が最適なのです。

これは上達の程度に応じて条件を変える必要があります。

具体的には上達するにつれ、反撃が難しいように条件を設定するのです。

約束組手の考え方については次回に書きます。

                                   令和2年1月17日

 

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80−2  自由組手と個別技

自由な闘いのなかで強くなるというのは体格や筋力だけではなく

幸運にも恵まれている必要があります。

というのも 實戰にはアクシデントというのは付き物ですから

單なる強さだけでは困難でしょう。

實戰を模倣しながら怪我がないように稽古するという方法だけでは

なかなか強くなれない、というので

闘いの一部分だけを取り出して練習するようになりました。

これは相当な進歩なのですが

ここまでするのに長い年月がかかっているのです。

それでもさほど強くなれないというので

さらに細分化して訓練しているうちに

相手の體のある特定の部分に手や足が當ると痛そうにする、とか

氣を失うとか、生命さえ危ういということがある、といったことや

さらには手や足などの特定の部分の動き・形が有効であるということに

氣がつきます。

 

個別の技の幕開けです。

 

初めはそれほどでもなかったのですが、

個別の技はやがて全体とは関係なく独立的に発展・発達して

いくことになるのです。

これはある一部分だけに集中してやってると、

どんどん内容が深まり濃くなっていくということです。

量の多さが質の変化をもたらしているのです。

一般的に個別技は全体とは関係なく発達していることが多いので

そのままでは自由対打、自由組手には使いにくいのです。

                  今回はここまで

                   一月十日

80-1明けましておめでとうございます

紀元二千六百八十年 令和二年一月一日

明けましておめでとうございます

近くの産土の神社に初詣に行って来ました。

ここの神社は拝殿正面から鳥居と参道とが初日の出と一直線になります。

今年最初のブログです。

この動画は年末に撮ったものです。

太極拳の套路中での発勁を説明してます。

まず、下腹部に圧力を発生させます。

その圧力を発勁のエネルギーとして利用します。これが内功による発勁です。

この時下腹部は充実して圧力と熱を持ちます。氣を丹田に鎮めるともいいます。

胴体をシリンダーのように使い、横隔膜をピストン替りにして吸氣を下腹部で圧縮します。

通常はこれでも良いのですがもっと強い圧力を使用する場合は爆縮を使います。

爆縮というのは圧力を回りから中心に集中させるのです。

ちょうどレンズで光や熱を集めるようなものです。

四方八方から意念で吸氣を圧縮するのです。

うまく出来るとすごいエネルギーを発生させられます。

プルトニウム型原爆を起爆させるのと似てますね。

上歩打擠、攬雀尾、單鞭の三つの型でやってます。

                   

                令和二年元日