突き技では伸筋である上腕三頭筋を主に使いますが
柔道などの組み技では屈筋である上腕二頭筋が
使用されます。
ですから空手の人が柔道をやると
空手の突き技では使用されない
屈筋を使用することになります。
ということは
せっかく突き技で伸筋である上腕三頭筋を発達させ、
屈筋である上腕二頭筋は使用しなくなり
そのため退行性萎縮を起こして
屈筋を少なくしていたはずなのに
わざわざ屈筋を使用して
屈筋を発達させるというヘンテコな事になるわけなのです。
これはせっかく精強無比の突き技に仕上げたものを
わざわざ突き技の威力を減ずるという
なんとも矛盾したことをやってる訳になります。
とても正気の沙汰とも思えません。
というわけで現在の状況では
柔道と空手やボクシングを同時に学ぶのは
無理なのであります。
如何してもというのなら
空手の人は柔道の技を
伸筋でやれるように創り変える必要があります。
しかしこれは空手を極めた人ならともかく
一介の修行者に求めるのは無理というものでしょう。
令和元年12月6日
8日の日曜日の稽古は通常通りです。
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