これは氣功法とか内功法では重要な身体操作法の説明です。
「含胸抜背」と「沈肩墜肘」、「氣沈丹田」の三つでワンセットです。
含胸抜背が、そのほかの二つもですけど、
きちんと出来てない人が多いのは驚きます。
初心者は入門の時にキチンと指導されてるはずなのですが。
ただ恰好が似てればそれでいいのでしょうか?
まあそんなことを言っても始まらないので説明しますね。
鎖骨が胸部の上に二本あります。
一端は胴体の前で胸骨にくっ付いてます。
もう一端は肩関節の方に付いてます。
その肩関節の方の鎖骨が前に出るようにします。
上から見るとV字になるようにするのです。
肩甲骨も胴体の後ろから横の方に動かします。
この状態を含胸抜背と言います。
この状態の時、
胴体と鎖骨の間に盃一杯ほどの窪みができます。
この恰好をすると胴体の胸部付近が圧迫され
内臓の圧力が下方に押し出されます。
すると臍の下、丹田が充実して来ます。
この状態を「氣沈丹田」と言います。
慣れたらただ意識を下腹部に送るだけで出来るのですが
初心のうちはこのようにして稽古します。
肚に氣が落ちると
押されてもしっかり立ってられますし、
自分が押すと相手が跳ばされます。
太極拳とか八卦掌、形意拳の秘密の一つですね。
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