功の深さと強さには直接的な連関はありません。
どういう事か説明しますと、
功が深くて強い人もいれば
功は深いけど大したことない人もいます。
また逆に、功は深くないけど強い人もいます。
要するに名刀「村正」でなくても
百均の包丁でも人は殺せる、ということです。
まあ 「功が深くて強い」というのが理想的ですけどね。
では「功」とはなんぞや?ですね。
我が国の語彙には似た様なモノが見当たりませんので
私の理解した範囲で表現して見ます。
曰く、「功」とは
エネルギーの強さ、あるいはエネルギーの蓄積したもの、
もしくは蓄積量、のことです。
そう言う訳で私のところでは
型の習得をしながら
エネルギーの強化、蓄積を図る、
と言うことになります。
長拳や少林拳などでは別に練功法がありますので
型の習得で必ずしも功を積む必要はないかもしれませんが
(少しは練功効果もありますけど)
太極拳、八卦掌、形意拳では殊の外 重要となります。
という事で我々のやっている拳法は功が深くないと
単なるラジオ体操か、チャイニーズダンス以下、
と言うことにもなり兼ねません。
それで套路の稽古では必ず功が深くなり、
功の蓄積が測れる様に心がけるべきです。
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