80-3 個別技を使うには

個別の技は全体と切り離して訓練しないと なかなか上達し難いのです。

なぜならば 實際の闘いの最中では闘うのに精一杯で

威力の向上とか間合いとか運足とか駆け引きとかに氣を配っている

余裕はありません。

そのため闘いの流れの中で全体から切り離して

ある特定の部分だけを個別に技として訓練します。

 

しかしながら、技としてのレベルも上がり

威力もありながら なぜか實戰には使いにくいのです。

 

なぜならば拳の威力が最も大きくなる間合いで相手に當てるのは

相手も動いているし、反撃もあるし、ということで

なかなかに難しいのです。

 

通常は相手に當てることを優先してしまうものですから、

最も威力の出る距離で當てることが二の次になってしまうのです。

 

しかも 相手からの反撃を考慮しながらですから

なかなかに有効な攻撃にはなりません。

そのためには 相手の攻撃を無力化して身體を安全な状態に置き、

威力が最大になる間合いからの攻撃を仕掛ける、といった稽古を

する必要があります。

 

そのためには条件を設定してやる約束組手が最適なのです。

これは上達の程度に応じて条件を変える必要があります。

具体的には上達するにつれ、反撃が難しいように条件を設定するのです。

約束組手の考え方については次回に書きます。

                                   令和2年1月17日

 

ホームページは   https://sekijuku.com    からどうぞ

 

80−2  自由組手と個別技

自由な闘いのなかで強くなるというのは体格や筋力だけではなく

幸運にも恵まれている必要があります。

というのも 實戰にはアクシデントというのは付き物ですから

單なる強さだけでは困難でしょう。

實戰を模倣しながら怪我がないように稽古するという方法だけでは

なかなか強くなれない、というので

闘いの一部分だけを取り出して練習するようになりました。

これは相当な進歩なのですが

ここまでするのに長い年月がかかっているのです。

それでもさほど強くなれないというので

さらに細分化して訓練しているうちに

相手の體のある特定の部分に手や足が當ると痛そうにする、とか

氣を失うとか、生命さえ危ういということがある、といったことや

さらには手や足などの特定の部分の動き・形が有効であるということに

氣がつきます。

 

個別の技の幕開けです。

 

初めはそれほどでもなかったのですが、

個別の技はやがて全体とは関係なく独立的に発展・発達して

いくことになるのです。

これはある一部分だけに集中してやってると、

どんどん内容が深まり濃くなっていくということです。

量の多さが質の変化をもたらしているのです。

一般的に個別技は全体とは関係なく発達していることが多いので

そのままでは自由対打、自由組手には使いにくいのです。

                  今回はここまで

                   一月十日

80-1明けましておめでとうございます

紀元二千六百八十年 令和二年一月一日

明けましておめでとうございます

近くの産土の神社に初詣に行って来ました。

ここの神社は拝殿正面から鳥居と参道とが初日の出と一直線になります。

今年最初のブログです。

この動画は年末に撮ったものです。

太極拳の套路中での発勁を説明してます。

まず、下腹部に圧力を発生させます。

その圧力を発勁のエネルギーとして利用します。これが内功による発勁です。

この時下腹部は充実して圧力と熱を持ちます。氣を丹田に鎮めるともいいます。

胴体をシリンダーのように使い、横隔膜をピストン替りにして吸氣を下腹部で圧縮します。

通常はこれでも良いのですがもっと強い圧力を使用する場合は爆縮を使います。

爆縮というのは圧力を回りから中心に集中させるのです。

ちょうどレンズで光や熱を集めるようなものです。

四方八方から意念で吸氣を圧縮するのです。

うまく出来るとすごいエネルギーを発生させられます。

プルトニウム型原爆を起爆させるのと似てますね。

上歩打擠、攬雀尾、單鞭の三つの型でやってます。

                   

                令和二年元日

79-58 一年ありがとうございました

今年最後のブログになります。

さて前回の続きです。

脚絆を巻くことで立ち方がしっかりしてくることがわかりました。

と、言う事は脚力を強化するための

諸々の筋肉の鍛錬法はさほど必要ないのではないか、

という仮定が成立しそうですね。

ご明答と言っておきましょう。

つまりこういうことです。

脚力を強化するためには 必ずしも脚の筋トレをする必要はないということです。

それ以外にも

一つ、意念を脚に持って来るということ、

二つには身體のズレを修正するということ、

三つ目には腰を意識する、などの方法が考えられます。

一つ目の意念を脚に持って来るというのには四股を踏むとか、

をすると言うのもあります。

勿論筋力も強化されるのですが。メインは筋力よりも意念であり、

氣の強化であります。

そして技術がこの段階まで上達したら拳打の強化にも

筋トレや巻き藁突きだけではなく呼吸の仕方とか

意念の使い方を工夫することでさらなる突き技の向上を図れる

という事に気づかれるでしょう。

これが太極拳、八卦掌、形意拳が武術、武道として成立する

理由でもあります。

令和元年十二月二十七日

今度の日曜日の稽古は自由参加です。

午前中大阪城公園で行います。(雨天決行)

ホームページは   https://sekijuku.com    からどうぞ

             

79-57 脚絆

次の動画は脛骨と腓骨の間を修正し、武道における立ち方、

土台の強化に役立つようにしたものです。

通常 脛骨と腓骨の間の修正なんて考えもしませんよね。

しかしながら立ってるとき

脛骨ではなくて

腓骨の方に体重をかけてることがままあるのです。

外反母趾の人はだいたいにおいて

脛骨と腓骨の間が開き過ぎてる人が多いように思います。

このような状態では 体重を支えてるのは丈夫な脛骨ではなくて、

か細い腓骨である訳で、

充分体重を支えきれなくてパワーが出せないのです。

この動画では脚絆を巻くことで

ズレた腓骨を脛骨寄りに修正してます。

その効果は動画で一目瞭然でしょう。

                令和元年十二月二十日

ホームページは   https://sekijuku.com    からどうぞ

今度の日曜日の稽古は都島で行います。

79-56 引く時 伸筋を使う方法

相手の手首を掴み水平に引いたら

屈筋を使う事になりますが

肘を伸ばして下方に引き落とすと

相手は手前に引き倒されます。

この時は屈筋である上腕二頭筋ではなく

伸筋である上腕三頭筋を使ってます。

それ以外にも

左右に押し開くようにすると

上腕三頭筋を使っている事になるのです。

こうする事で突き技用の伸筋である

上腕三頭筋で相手を引き寄せることができ

突き技の威力の減衰をひき起こすことは

なくなるのです。

太極拳の攬雀尾では

下圧するようにして相手を崩してます。

其れ故 伸筋を使いますので

拳打と同じ感覚で関節技を極めたり

投げ技が使えるのです。

           令和元年十二月十二日

今度の日曜日の稽古は通常通りです。

79-55 伸筋を使うのと屈筋を使うのと

突き技では伸筋である上腕三頭筋を主に使いますが

柔道などの組み技では屈筋である上腕二頭筋が

使用されます。

ですから空手の人が柔道をやると

空手の突き技では使用されない

屈筋を使用することになります。

ということは

せっかく突き技で伸筋である上腕三頭筋を発達させ、

屈筋である上腕二頭筋は使用しなくなり

そのため退行性萎縮を起こして

屈筋を少なくしていたはずなのに

わざわざ屈筋を使用して

屈筋を発達させるというヘンテコな事になるわけなのです。

これはせっかく精強無比の突き技に仕上げたものを

わざわざ突き技の威力を減ずるという

なんとも矛盾したことをやってる訳になります。

とても正気の沙汰とも思えません。

 

というわけで現在の状況では

柔道と空手やボクシングを同時に学ぶのは

無理なのであります。

如何してもというのなら

空手の人は柔道の技を

伸筋でやれるように創り変える必要があります。

しかしこれは空手を極めた人ならともかく

一介の修行者に求めるのは無理というものでしょう。

令和元年12月6日

 

8日の日曜日の稽古は通常通りです。

ホームページは   https://sekijuku.com    からどうぞ

 

 

 

79-54  基本とは功を深めること

我が國では余り言われませんけど

八卦掌の世界では用法や套路よりも

功が深まること、功を積むこと

即ち練功法を重視しています。

 

功などどうでも良い、用法さえ知ってたらそれで充分、

と考えてる人も多いでしょうけど

いくら技を掛けてもそれが効かなかったら

如何しようもありませんからね。

 

功が深くなったら ちょっとした動きで

簡単に相手を倒せるようになります。

 

技は 技の形を覚えることから始まり

初めはぎこちなかったものが

樂にスムーズに出来るようになる、

ここが、スタートラインになります。

技は覚えただけではスタートラインにも立ってないのですね。

 

解り易く突き技を例に説明します。

突き技は肘を伸ばしますから

伸筋である上腕三頭筋を使います。

肘を曲げる屈筋である上腕二頭筋は使いません。

 

突き技の稽古を長く続けていくことで

上腕三頭筋は数多く使われ

ますます発達していくことでしょう。

 

それに反し肘を曲げるための上腕二頭筋は

あまり使われませんから

退行性萎縮を起こして筋量も減少していくことでしょう。

 

これが 技が體を変える、ということです。

 

上腕三頭筋が発達し、上腕二頭筋が退行性萎縮していくにつれ

突き技はますます上達して威力を増していくことでしょう。

その威力の向上した突き技は

さらに上腕三頭筋を発達させ、

上腕二頭筋は減少し、

それによりさらに突き技の威力が増し……。

技が體を変化させ

変化した體によりさらなる技の向上が図られ、

それはさらなる體の変化をもたらし、

と 螺旋状に発達していくわけです。

 

このような事からも

技を覚えても さらに技の稽古をし、

技が體についても

もうこれで良い、終わりということは

ないわけです。

これが 武道、武術は生涯の修業だ、と言われる所以でもあります。

令和元年11月29日

 

今度の日曜日は午前中都島、その後持ち寄りで忘年会をします。

 

ホームページは   https://sekijuku.com    からどうぞ。

 

 

 

79-53 氣功主体の運動と筋力主体の運動の違い

なんか随分長い題名になりましたが今回はこれで行きます。

氣功を格闘術として使う場合は

力むと良くありません。

 

按で押したり、拳打で打ったりするときは

自分の持てる筋力の二割くらいで十分なようです。

勿論、もっと上達したら一割、

あるいは五分以下でも事足りるでしょう。

 

また純粋に氣を練り、内功を深め、功を積むときは

もっと小さく、ほとんど意念のみで間に合います。

ただこの場合、氣が暴走しないように

充分注意する必要があります。

 

ホームページは   https://sekijuku.com    からどうぞ。

 

明日の予定は     通常通りです。

79-52 いつもと異なった感覚

技をかける場合

筋力そのままで掛ける場合と、

体術を使って掛ける場合と、

氣を使って掛けるのとでは

それぞれ感覚が異なります。

 

もっとも判りやすいのは

筋力をそのまま使って掛けるもので

通常のスポーツや格闘技がこれに當たります。

 

難しいのは體術を使うものと氣を使うやり方の場合です。

 

初めのうちは體術と氣を使うものとの区別がつきにくいのです。

 

一般的には體術を使うやり方の方が

早く身につくようです。

 

これらの技法は筋力を生のままで使うのは

身につかないのです。

ですからスポーツ的な格闘技を身に付けてる人ほど

修得するのに大汗をかきます。

 

殊に氣を用いての稽古は

氣の修得者からの直接的な伝授でないと

まず無理かもしれません。(稀に自得する人もいますが)

 

17日の稽古は8時45分から都島で行います。

午後は休講します。

 

ホームページは   https://sekijuku.com    からどうぞ