八十一の七  腰を墜とすということ

本日は天皇陛下の誕生日になります。おめでとうございます。

腰を墜とすのは 

直接的には下半身の鍛錬ということになります。

下肢を鍛えて土台を強化するというわけですね。

一般的に八卦掌、形意拳、太極拳等の軟かい拳法は

筋力をそのまま使う空手やボクシング、

長拳等の拳法に比し、

下半身の強靭さがより強く要求されます。

それもスクワットやランニングといった方法ではなく 

ただじっと立ってるだけの站樁や

下肢を伸ばした状態で

腰を低くする方法が多く見受けられます。

これにはちゃんとした理由が存在します。

それは単に 下肢の筋力増強法だけにとどまらず

功を深くするという効果をも含んでいるからなのです。

単に姿勢を低くしているのみならず 

意念を足裏から地中深くに送り込んでいるのです。

この時 脇と股間と膝を柔らかくし、

仙骨を立てます。

最初はあまり無理をせず 軽くやります。

これが出来るようになりますと 

柔らかい動きのままで

強大なパワーを発揮できるようになります。

      令和三年二月二十三日

八十一の六 伸ばすという事

今回は伸ばすと言うことについて考えてみます。

普通 伸ばすということについて

あまり深く考えないと思います。

ただ何となく真っ直ぐにするという事だよな、

 思ってますし 實際 それで事足りるのです。

しかし ひとたび伸ばすということを

深く追求していくと 

實は 自分は何も解っていなかった

という事に氣がつかされます。

単に肘を伸ばすという事ですらも 

肘関節を曲げる事なく真っ直ぐにするだけでは事足りない、

のです。

相手の身體に掌を當てて打ち倒す時 

肘を墜とし 

肩(肩甲骨)を動かし 

腰のパワーを連動させてやらねばなりません。

肘を真っ直ぐにするだけではなくだけではなく

全身を協調させてやる必要があるのです。

さらに胸を凹ませ 

下腹を膨らませ脚は大地を踏みしめます

以上のことが出来る様になって

やっと掌打が成功するのです。

この稽古を続けていると伸ばすというのは

身體を緩め 軽くひねるようにすることだ 

とも解ります。

呼吸も軽く長~く吐いてやると

そのことが更なる身體の緩みに

繋がります。

私のところではその為に

緩氣延體法(仮称)というレッスンを取り入れています。

         令和三年二月十九日

八十一の五  練りと功

身體を練る事と功の連関について

気が付いたことを書いてみます。

身體を練るというのは

功を練ることにも繋がりますが、

呼吸や意識を練ることでも

功を深める事ができます。

具体的には ただ身體をグニャグニャ動かすだけでも

功が深まります。

それより太極拳の套路を行う方が効果があります。

八卦掌の套路はもっと効果が高いですね。

筋トレをしなくとも八卦掌の套路をするだけで

正拳突きの威力が高まるのですからすごいですね。

  令和三年二月十一日

八十一の四 八卦掌 その八

八卦掌第八掌は八仙過海です。これで最後になります。

拳譜・・・・・圧扣掌シテ穿掌ニ変ジ転身シテ肘打シ 

       扣歩反身シテ大劈ス

       砍双(かんそう)斫掌(しゃくそう)ヲ行ウ

提要・・・・・八人ノ仙人ガ海ヲ渡ル 左右輪砍(さゆうりんかん)シ

       身ヲ旋シテ輪斫(りんせき)シ

       穿ねいシテ領走ス

「ベースボールマガジン社刊 佐藤金兵衛著 正伝 実戦八卦掌より」

八人の仙人と

は李鉄拐(り てっかい) 漢鍾離(かん しょうり) 

呂洞賓(ろ どうひん) 藍采和(らん さいか) 

韓湘子(かん しょうし) 何仙姑(か せんこ)

張果老(ちょう かろう) 曹国舅(そう こっきゅう)です。

名前を聞いてるだけでも楽しいですね。

  令和三年二月二日

八十一の三   八卦掌 その七

八卦掌第七掌 白猿献桃です。

拳譜・・・・・双托掌シ変ジテ繍球ヲ滾ス

提要・・・・・摘果シテ桃ヲ献ジ

       獅子ガ繍球ヲ滾ス

「ベースボールマガジン社刊 佐藤金兵衛著 正伝 実戦八卦掌より」

型の名称は 

猿が桃を摘果して献じてる様子を詠んだものです。

孫悟空が斉天大聖と呼ばれて暴れていた頃、

部下の猿たちから好物の桃を献じられている

というのがピンとくるかもしれません。

名称と動作を楽しんでください。

  令和三年一月二十七日

八十一の二  八卦掌 その六

今回は 八卦掌第六掌 大鵬展翅です。

拳譜・・・・・反身シテ大劈スル

提要・・・・・回身シテ撩ス 扣歩シテ転ズ

       怪莽翻身シ 大鵬ハ翅(ハネ)ヲ展(ヒ)ロゲル

掌を下から上に斬りあげるようにする撩掌を行い 

大鵬が翅を展開するように展きます。

悠々と動くと良いですね。

  令和三年一月十九日

81-1 八卦掌 その五

明けましておめでとうございます。

今年初めての投稿です。

今回は八卦掌の第五掌、白蛇吐信です。

拳譜・・・・・反身シテ探掌スル

提要・・・・・回身シテ進歩穿掌・倒歩シテ旋身シ白蛇ハ吐信ス

「ベースボールマガジン社刊 佐藤金兵衛著 正伝 実戦八卦掌より」

回身する時 脚尖を目標の位置に持って来て回ると身體がブレません。

上體と動かすと良いでしょう。

細かいところは直接の指導でないと判りづらい

と思います。

  令和三年一月十三日

八十の五十  八卦掌の補助練習

一つ目はくるりと回りながら穿掌します。

目が廻りますからゆっくりとやってください。

レスリングの選手は体捌きの凄さから

アニマルと称される事が多いのですが 

これもその種のものですね。

身體を轉回させながら相手のスキに付け込んでいきます。

もう一つは連続した掌打の練習です。

両手をムチのように撓らせ撥くようにして

打ち込んでいきます。

どちらも脱力をしながら行います。

今年はこれが最後になります。

一年間ありがとうございました。

来年もまたよろしくお願い申し上げます。

   令和二年十二月二十九日

八十の四十九 八卦掌 第一掌から第四掌まで

今回は今までやってきた八卦掌の第一掌から

第四掌までを連続してやってみます。

円歩式は慣れないと目が回り、

フラつきますから

ゆっくりと時間を掛けて慣らしてください。

この八卦掌の套路は動きが途切れないように 

ひと筆書きのように演舞が出来る様になりますと 

竜が身をくねらせてるように見えます。

この套路は身體を練り上げるのに最適です。

そうなると形意拳や太極拳も八卦掌の影響を受けて

変化してきます。

もっともそれが武道、

護身術としての強さとして

感じられるようになるには 

もっと歳月がかかりますけど。

         令和二年十二月二十八日

八十の四十八 八卦掌その四

八卦掌の第四掌、黄竜反身です。

拳譜・・・・・・黄竜反身して横推掌

提要・・・・・・回身して独立歩(片足立ち)

        黄竜は探爪する

轉身する時は内回りではなく外回りに擺歩し、

扣歩して片足立ち。

同時に横推掌します。

この時扣歩する脚を

トンと震脚するとやりやすいです。

それに合わせて横推掌をすると

身體がブレずに極まります。

極まったら即カカト蹴りを放ちます。

        令和二年十二月十六日